2021年3月30日火曜日

サイクロン集塵機を作ってみた その6

サイクロン集塵機の一番大切な部分、らせん状の風を起こす部品が届いて、作業を進めています。



何十年ぶりの円周率を使っての計算で、円周の長さから直径を求めて、切り取る部分を決めました。

電動ドライバーでドリルを使って穴を開けて、その穴をきっかけにして、ジグソーを使って円形に切り取ります。




オービタルジグソー



我が家で使っているジグソーです。

丸ノコと違って、直線カットがきれいにできるわけではありませんが、そのかわり、曲線などはスムーズにできます。

刃も金属用、木工用などに分かれているので、刃を替えることで様々な種類のものをカットすることができます。



あまりきれいに切ることができませんでしたが、それなりに丸くカットできました。

大きめにカットしてしまうと、隙間が大きく開いてしまい、そこから空気が漏れると思ったので、心もち小さめの穴にしています。


この商品を購入して本当に良かったと思います。

ボルトで固定する部分が1周り大きくなっているので、多少隙間があっても、この部分でカバーできます。



段差を作ることで、開口部の隙間をカバーしてくれる上に、金属製なので、空気を抜くことで圧力がかかってもへこんだりせずに耐えることができます。

2021年3月27日土曜日

サイクロン集塵機を作ってみた その5

仕様が決まったので、作っていきます。


横に置いてあるのは、当時使っていた iPhone6s です。

今のスマホより1周り小さいですが、それにしてもこのパーツの小ささがわかると思います。

上部の突起物がネジ穴になっていて、ここから上はペール缶の上に飛び出します。

他にも同じようなパーツがあったのですが、上部に飛び出す部分が大きいものが多かったので、このパーツは飛び出す部分が小さいことも利点だと思います。



これも同じような機能のパーツですが、下部の円形の部分までペール缶の上に飛び出します。

置き場所を考えると、ペール缶の中に納まる方が置きやすいと考え、こちらは採用しませんでした。

まず、このパーツの穴と集塵機のホースの穴のサイズを合わせなくてはいけません。

ネット上で異形ソケットを探して、ちょうどいいパーツを見つけました。


どこを使うかかによって、太さを変えることができるので、調節可能です。

実際の加工はあとで行うとして、これがあれば、ホースとの接続が可能になります。

先にペール缶のふたに穴を開けて、サイクロンパーツを取り付けたいと思います。


取り付けるには、サイズ通りの穴を開けないといけません。

あまり大きな穴を開けてしまうと隙間から空気が漏れて、サイクロン式の空気の流れが作れなくなります。

パーツに紐を巻き付けて、印を入れて円周の長さを計測しました。

 円周の長さ = 直径 × 円周率

小学校以来の数式でしょうか。

直径がわかれば、ふたの中心に円を描き、切り取ります。


無事に円が描けました。

長くなったので、カットは次回で。

2021年3月25日木曜日

サイクロン集塵機を作ってみた その4

前回に続き、ペール缶のサイクロン化を考えていきます。


雑な図ですが、空気の流れを回転させるというのは、こういう状態です。

ゴミがペール缶の中に入ってきて、回転している間に重力に負けて落下していけば、ゴミはペール缶の中にたまります。



空気を回転させる方法を考えてみましたが、集塵機のゴミを取る方のホースを、こういう角度でペール缶に入れれば、入ってきた空気の流れはサイクロン状になると思います。

ただ、こんなふうに角度をつけてパイプを差し込もうと思うと、楕円形に穴を開けないといけなくなります・・・。

不器用な私には、無理だと考えました。

ネット上で、いろいろと探していると、



こんなパーツがみつかりました。

このパーツだけで、サイクロン方式が完結しているのです。

上向きの穴から空気を吸い込んで、集塵パイプを横向きの穴に差し込むと、このパーツの中で、空気が回転し、遠心分離が完了します。

外国製だし、ステッカーのマークも気になりますが、大きさも手ごろで、金属製なので空気が薄くなっても、強度的に問題なさそうなので、購入することにしました。

DIY的には、手作業で組み上げていく方がいいのですが、今後ずっと使い続けていく道具なので、セーフティにいくことにします。

2021年3月23日火曜日

サイクロン集塵機を作ってみた その3

集塵機をサイクロン化している先輩方がたくさんいらしたので、ネット上を徘徊して、参考にさせていただきました。

サイクロンというのは、もともとはインド洋で発生する熱帯低気圧のことで、台風やハリケーンのような渦状の空気の動きのことを指すようです。

掃除機の分類でいうと、空気を渦状にしてゴミを回転させることで、空気の吸い込みとゴミの取り込みの場所を分けて、ゴミをためる仕組みを指すようです。







いろんな会社が、いろんな形状のサイクロン掃除機を発売していますが、どの掃除機にも円柱型の筒が付いています。

この筒の所にサイクロンを起こしてゴミを回転させて、ゴミをためるようです。

集塵機はもう持っているので、この筒の部分を作ればサイクロン掃除機ができるようです。

円柱形の筒さえあればいいので、100均のゴミ箱などもつかえるかなと考えたのですが、集塵量や置き場所、空気を遮断して吸引力を維持できることを考えると不安も残ります。

ネット上でいろいろと調べてみると、ペール缶を使っている方が多いことに気が付きました。





近所のホームセンターでも同じような缶が売っています。

ガソリンスタンドやバイク屋さん、カー用品店などでも、オイルの入っているペール缶をもらえたりするようです。

ただ、今回はこの中に木くずがたまるので、オイルでべたべただと使い勝手が悪くなりそうなので、新品を購入することにしました。

ロケットストーブなどを作る場合には、もらえる缶でもいいかなと思います。

ホースと集塵機の間に、ペール缶を挟んで、ペール缶の中にサイクロンを発生させれば、ペール缶の中に木くずがたまり、集塵機の中はきれいなままにできるはずです。

2021年3月20日土曜日

サイクロン集塵機を作ってみた その2

集塵機の中を見ると、めちゃくちゃ簡単な構造で、ふたに集塵する装置がついていて、ふた以外の部分は、ゴミをためる部分のようです。


集塵部分がむき出しだと、すぐにゴミが詰まって吸えなくなるので、そうならないように、集塵部分の周りには、フィルターがついていました。

どうも、このフィルターが目詰まりして、集塵機能が落ちているようです。

フィルターを外して外でトントンしてみると、いつまでも粉が出続けます。

水洗いをしようかと考えたのですが、フィルターの内部で、水に濡れた粉が固まって、余計に集塵機能が落ちるようなので、やめておきました。

定期的に長時間トントンしないと使えないようでは困るので、粉塵用フィルターを購入してみました。

黒いわっかの部分を、ホースの出口につないで使います。

これは、普通の掃除機の紙パックのようなもので、ここを通ってゴミが集塵されることで、フィルターの目詰まりを防ぐことができるようです。

ただ、結局このパックが満タンになると、それ以上吸えなくなるし、このパックはそれほど大きくありません。

パックの中身を捨てれば、また使えるようになるので、長時間トントンよりは楽ですが、結局何度も何度もパックを交換するのは、面倒です。

木工作業中の木くずの量を考えると、作業ごとにパックの交換をしているような状態です。

交換をさぼると、集塵機能が落ちて周りは木くずだらけです・・・。

そして、多分集塵装置にも負荷をかけることになるので、集塵機の寿命を縮めることにもなりそうです。

何か対策がないかと、悩んでいたときに我が家に妻が購入したのが、ダイソンのスティッククリーナーだったのです。



ダイソンと言えば、サイクロン集塵機です。

紙パックがいらなくて、ゴミを直接捨てることができます。

しかもCMでは、「吸引力の落ちないただ1つの掃除機」とうたっているではありませんか。

このサイクロン方式を使うことができれば、我が家の集塵機も長く、便利に使えるように思います。

そこで、いろいろと調べて、集塵機を改良してみることにしました。