2019年5月3日金曜日

剪定枝を使ってスプーンとバターナイフを作ってみた その3

スプーンの形が良い感じに整ってきました。仕上げは最後にするとして、この辺りでバターナイフの作業も進めていきたいと思います。

バターナイフ作りで心配なのは、木の硬さです。

木は、種類によって、硬さが違います。ウッドデッキなどを作るときに、ハードウッドといわれる樹種は、「硬い木」ということになると思います。木の名前でいうと、「ウリン」や「サイプレス」などになるでしょうか。




木の色や、肌触りなどは、それぞれの木によって違いがありますが、これらの木は、とにかく硬く重いです。ものによっては、水に沈むほどの質量があるようです。

それほど硬いから、水が染み込みにくく、水が染み込みにくいから、腐りにくいので、外で雨ざらしになるところで使うには、適切な木材だと思います。

硬くなる理由は、木によって違うときもあるとは思うのですが、広葉樹か針葉樹か、という所もあると思います。針葉樹は、世界的な分布でいうと、寒い地域に分布していて、太陽光を早く効率よくとるために、成長の早いものが多いそうです。

成長が早いということは、木の組織も空間が大きく、触ったときには柔らかく感じる木材になるようです。柔らかいということは、間に空気をたくさん含むので、燃やすと一気に燃えるし、その空間に水が染み込むと、腐りやすい状態になってしまいます。

ヒノキも針葉樹ですが、よくお風呂などに使われるのは、肌触りが良く、柔らかい上に、ヒノキに含まれる成分が、防腐効果を持っているからだそうです。針葉樹としては腐りやすいけど、成分的に腐りにくい、ということですね。

対して、広葉樹は、時間をかけてじっくり成長するので、大きくなるには、時間がかかりますが、そのかわり、身の詰まった固い木に成長するそうです。

もちろん木によって、硬さは違いますが、その中でも固いものが、ハードウッドとして、もてはやされているのだと思います。

我が家でも、ウッドデッキを作るときには、ハードウッドを採用しました。ウリンやサイプレスなどの高級品は、予算的に使えなかったので、名前の通っていない安い木材を探しましたが・・・。

それはパラジュという樹種です。見た目はウリンのような風合いでした。検索をかけても商品が出てこなかったので、よっぽど流通量が少なかったのか、もうちょっと売れやすい名前に変えられたのかもしれません。マニルカラ(アマゾンウリン)と近い感じかなと思います。



ソフトウッドといわれるSPFなどで、ウッドデッキを作っても、水を含んだところから腐朽してしまい、長持ちしないことが多いようなので、値段は高くても、ハードウッドで作っておいた方が、結局は安く済むことが多いようです。

木の話が長くなってしまいましたが、バターナイフに話を戻します。バターナイフはオリーブの木でつくる予定です。

このシリーズの初めの方でも紹介したのですが、オリーブの木は、食器や調理器具にも使われる樹種です。そういう所で使われるということは、水に当たっても腐りにくいということです。




面白い模様をしているなぁと思うのですが、こんな模様になるということは、木の中でも場所によって、硬さなどが違うということじゃないかと思います。

そして、水場で使わているということは、木が硬いということになるのではないのでしょうか。そう考えると、SPFでスプーンを作ったようには、簡単には仕上がらない気がします・・・。

能書きばかりになってしまいましたが、作業は次回に・・・。

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