2019年3月3日日曜日

壁は鎧張りじゃなくて、あいじゃくり加工にしてみたい

前回、外壁の下地として、透湿防水シートを貼りました。

これで、雨が降っても安心になりました。

なので、中に運び込んだ「元猫の小屋」を作業台として使い、壁に使う杉の未乾燥材を、加工していきます。

壁をどうするかについては、他の部分を作りながらも考え続けていた部分です。

簡単にできるのは、鎧張りという貼り方で、


右側の板が、壁材です。

下から貼っていき、少し重なりを作ることで、隙間からの雨の入り込みを防ぎます。

また、下から貼ることで、重なり部分は上の方が外側になるので、降って壁に付いた雨が垂れても、建物の内部には入り込みません。

板も加工せずにそのままでいいので、木材さえそろえればすぐにできます。

でも、DIYで楽しみながら作っているのに、ここを鎧張りで済ませるのはもったいない気がしてきました。

そこで、「合いじゃくり加工」という加工をして、板をフラットに貼れたらと思い、いろいろと調べてみました。

一番いいのは、加工済みの壁材を買うことですが、そんなことをしたら、建築費が一気に増えてしまいます。

なので、トリマーという電動工具を使って、自分で加工に挑戦します。



トリマーとは、板に溝を掘ったり、削ったりする工具です。

この工具を使って、板を下の絵のように加工します。

こんな風にしておけば、外から見たときには、フラットに見えるし、向きを気をつけておけば、鎧張り同様に、中に雨が入り込む心配はありません。

ただ、壁一面に貼り付ける板全てを、加工する必要があるので、けっこう大変な作業になりそうです・・・。


そこで、加工のための冶具を作ってみることにしました。

冶具とは、加工のために必要な補助具のことです。

したい加工によって、いろいろな冶具を作っておくことができます。

よく使われているのは、丸ノコの定規などでしょうか。

まず、廃材の板に、トリマーのケース部分を固定します。

ケースの四隅に穴があったので、これをネジ留めします。

その後、トリマーの通る部分に、穴を開けます。


本体を付けると、こんな感じです。

これをひっくり返して、トリマーを下にぶらさげて、トリマービット(削る部分)を上に出して、どんどん削っていく考えです。


裏から見るとこんな感じです。

後は、トリマーぎりぎりに板をつければ、削りたい板の端っこを削ることができます。


この後は、大量の板の加工です。

未乾燥材を買っていたので、多少乾燥期間をとりました。

板と板を少し離して放置しておくだけです。

その板を、並べて、電動サンダーでやすり掛けしていきます。

面倒なので、外側だけにしました。

やすり掛けすると
①表面をツルツルにして、手触りをよくする。
②塗料の量を少なくできる。

という効果が得られます。

②は、でこぼこしているときより、表面積が小さくなることが原因だそうです。

難しいことを考えなくても、ザラザラになっている板に塗料を塗っていると、時間がかかるし、塗料の減りも早い気がします。

やすり掛け後に、先ほどの冶具で溝を掘り、加工は終了です。

その後、外側だけに木材保護塗料を塗りました。



木材保護塗料は、浸透性のある塗料なので、中に染み込みます。

その上で、水をはじいてくれるので、木が腐るのを予防することができます。

壁は、雨が当たっても、流れるので、その程度の防腐対策で大丈夫だと考えました。

長くなったので、今回の記事はここらへんで終わっておきます。

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